羽生千夜一夜 

羽生さくる 連続ブログエッセイ

2015-03-17から1日間の記事一覧

曲がり角の沈丁花

小学校3年生の3学期。 わたしは新しい言葉をつくることに挑戦していた。 言葉は世界にたくさんあるけれど、どれも最初は誰かがつくったものだ。 誰かがつくって、だんだんに広まっていった。 だからわたしにもつくれるに違いない。 自信をもって臨んでいた。…

できるようになったことを

こどもは泣くことしかできない状態で生まれてくる。 そこから一つ一つ、ときにはいくつかのことをいっぺんに、学習して、できることを増やしていく。 それが成長だ。 ほとんどの(恵まれた)母親は、こどもの産声を聞く。 そして、こどものたった一つのでき…