羽生千夜一夜 

羽生さくる 連続ブログエッセイ

2015-08-12から1日間の記事一覧

合掌

父に対して、とても複雑な思いを抱いてきた。 小さいころは、お父さん子も極まっていて、アパートに帰ってくる足音を聞き分けていたらしい。 帰ってきた父が、やれやれと胡座をかくと、即、その肩によじのぼり、ずっと肩車。 そのうち足の先が父の膝につくよ…