ゾロメのよろこび
その気になるとよく起こることの一つ。
時間を見ると、ぞろ目になっている。
始まると、一日に何回も見る。
きょうは、18:18と22:22。
最高は1日に5回だった。
車のナンバーも、777や7777を毎日のように見ている時期があった。
母の入院中、病院への往復のバスから見たのだった。
病状が心配な日も、7並びのおかげで気合いを入れて見舞いにいけた。
同じころ、買い物のレシートが1111円になったこともある。
ゲンかつぎは野暮ったいとふだんは思っているのだけれど、ほんとに出ると興奮するものだ。
レジの女の子と、きょうは二人ともきっといいことがあるね、と喜びあった。
日常のなかの数字のような、ランダムなものが揃うとうれしいのは、確率の低いものにラッキーがあるという感覚だろうか。
つまり、ラッキーは確率の低いものだと思いこんでいる。
車のバラバラのナンバーを見ると、今度は語呂合わせしたくなるのもわたしのさが。
目にするものに意味を持たせたいという欲求だ。
文科系ならではの「読解癖」かも知れない。