6月5日
きょうはある同級生の一周忌。
在校中にはつきあいはほとんどなかった。
覚えているのは、腰高のスタイルと大きな瞳、豊かでおおらかな笑顔。
アメリカの女の子のような印象だった。
亡くなったと聞いてすぐに思い出したのも、彼女の笑顔で、いまも頭上に浮かんでいるかのようだ。
高校生だったわたしたち。
この先誰かがいなくなるなんて、想像したこともなかった。
じっさいには、卒業した年に一人失っている。
そしてもう一人、さらに一人。
数年前にも一人、去年は彼女。
「彼女が生きたくても生きられなかった今日、いまここにあることを感謝して」
同級生のけさの追悼の言葉。
「わたしたちのなかで亡くなった人が生きているのではなくて、亡くなった人のなかでわたしたちが生きている」
これは尊敬する年上の友人の言葉。
娘が小学校2年生のときに、亡くなったロージナ茶房のマスターに宛てて書いた手紙にはこうあった。
「天国にいっても元気でね」
そう、あちらでもこちらでも、元気なわたしたちでいよう。
必ず会えるそのときを信じて。