結果を出す
一年以上前、母がまだ冗談を連発していたころの話。
母とわたしと娘、三代でアパートでお茶を飲んでいた。
娘が高校でも大学でも、男の先生にかわいがられていると話すと、母は当然だという。
「そういう血筋なんだから。年上の男性に受けるのよ」
ただし、母は15歳年上の父に見初められて、それはそれは苦労をした。
わたしは、年上の男性に純粋にかわいがられて仕事のチャンスを得た。
血筋として前進はしたが、まだ特性を生かしきれているとはいえない。
そして母はいった。
「三代目で結果を出す」
つまり、娘には、リッチな年上男性を射止めさせ、玉の輿に乗せる、ということだ。
それでこそ三代目、初代と二代目の苦労がそこで実るのだ、と。
この血筋の外見的特徴は、色白、あっさりめの童顔、天然パーマ、骨細。
性格はそれぞれ違うが、怖いもの知らずなところは共通している。
三代目の飛躍を、二代目としても切に願う。