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羽生千夜一夜 

羽生さくる 連続ブログエッセイ

わたしに似合う靴、靴、靴はないかしら 3

自分が入れこむと、ともだちにも薦めまくるのが、わたしの悪い癖。

でも、外反母趾や膝痛、腰痛に悩む人は周りにほんとに多い。

歩きかたを見ていると、膝を曲げて腰をかがめ、猫背になって肩を巻き込んでいる。

顔もうつむき加減だ。

 

間下さんは断言していた。

「街で会う女の人が怖い顔をしてるのは、外反母趾が痛いから」

 

靴は一歩ごとに地面と接する。

不具合があると、一歩ごとに痛い。

痛む理由を根本的に取り除かないと、体のほうをメインテナンスしても追いつかない。

痛む足が悪いわけではなく、まして自分の足が「変な形」だからではなく、自分が足にしてきたことが、よくなかったのだ。

 

痛くならないように調整した靴で歩けば、今度は一歩ごとがリハビリテーションになる。

いつもうつむいて歩いていたともだちが、間下さんの靴を履いて晴れやかな表情になるのを見るのはうれしいものだ。

 

自分と自分の体を大切にするなら、足元から。

素敵な服もいいのだけれど、人の目に触れるのは歩いている姿だ。

メイクはもちろん大事だけれど、足が痛くて怖い顔になってしまったら意味がない。

悩める足をお持ちの方は、どうか一度ご検討あれ。

 

ここ3回のタイトルは「町の小さな靴屋さん」の一節。

続くのはこんな歌詞だ。

 

羽のように軽い靴、靴をくださいな。