羽生千夜一夜 

羽生さくる 連続ブログエッセイ

morning glory

正直にいいます。

きょうは頭のなかが真っ白。

きのうの「オルゴール」にこれまでの自分をぜんぶ書いてしまったみたい。

 

7時に起きて、濃い紫色の朝顔が咲いたのを見てからの一日。

とても穏やかだった。

といっても、出たり入ったり、映画まで観にいったりしているのだけれど、行動とはまた違った次元で、気持ちが落ち着いていた。

 

感情を込めて文章が書けたらいいなと以前から考えている。

音楽を演奏するように、絵を描くように、言葉に感情を込める。

 

悲しいときに書く言葉と、うれしいときに書く言葉。

それが同じ言葉だったら、悲しさとうれしさを書きわけることはできるだろうか。

数行書くうちに、そこに並べた言葉とはそれこそ違う次元で、意味とは離れて感情を伝えられるだろうか。

 

届いた人の心で言葉が咲くように書きたい。

言葉は蕾で、花開いて、感情が伝わる。

朝顔が美しいのは、蕾が抱きしめていたものを、朝日のなかで見せてくれているから。

そんなふうにありたい。