夏はパナマ
ここ数年、パナマ帽を街でよく見かける。
男性はもちろん、女性もロングヘアをまとめてお洒落にかぶっていたりする。
パナマ帽をかぶるコツは、鼻からかぶることだと思う。
帽子を片手で縦に持って鼻にかぶせるようにして構えて、手首のスナップで頭にのせる。
こうすると目深に渋く決まる。
脱ぐときも、かぶったときのモーションを逆に、鼻先に向けて下ろしてくるとかっこいい。
真上に持ち上げると、村長さんの挨拶みたいになってしまうから要注意。
女性はつばの広いパナマ帽も素敵だけれど、男性の場合は、身長や体格とのバランスを見たほうがいいと思う。
日本人男性は、とくに横のつばは狭いものにして、正面から見たシルエットをタイトにして欲しい。
なぜいきなりこんなパナマ帽の講釈をしているかというと、好きだから。
銀座のトラヤのウインドウはいつ見ても魅力的だ。
男性の夏服は、パナマ帽をかぶってこそだと思う。
パナマ本来の色もいいし、白も素敵。
リボンも、紺、ワイン色、黒、グレイ、ブルー、茶色、ストライプ、どれもいい。
ただし、真っ赤は人を選ぶと思う。
そんなに好きなら自分もかぶればいいのだけど、紫外線対策で、夏は日傘のみなのであった。
願わくはまた銀座にいって、トラヤを見る前後に、かっこよくかぶりこなしている先輩方を拝見したいものだ。