羽生千夜一夜 

羽生さくる 連続ブログエッセイ

母娘熱唱

娘が高校に入ってから、家のすぐ隣にあるカラオケ店に二人でいくようになった。

定期試験明けや、長い休みの暇すぎるときなど。

なんといっても隣だから、雨が降ってもほとんど傘が要らない。

平日の日中だと、カフェにいくより安いくらいだった。

 

そこにWiiUが登場した。

なんと通信カラオケができる。

しかも1か月1000円で、何時間でも歌い放題。

これを画期的といわずしてなんという。

本体への投資は必要だが、娘はゲーマーでもあるので、どちらにしても欲しかったのだ。

 

隣近所への騒音の懸念には、明るいうちだけにすること、モニターであるテレビの音量は番組を見るときよりも絞ることで対処した。

マンションの掲示板に、騒音の苦情が出ています、というお知らせが出たときには緊張したが、管理人さんに聞いたら、違う部屋だったようで安心した。

 

毎週のように歌っているわけではなくて、カラオケしよっか、というときに1000円入れて、それからの1か月で2回くらい歌う。

そのペースでも、カラオケ店にいっていたときのことを考えたら安い安い。

 

ドリンクバーの代わりに、カルピスの原液と炭酸水を買ってきて、カルピスソーダ飲み放題にしたり、おにぎりやサンドイッチやお菓子も並べたりする。

疲れたらいくらでも休めるのもうれしい。

カラオケ店ではお互い間が開かないように次々予約を入れないと時間がもったいないが、うちなら、しばらく考えたり、ちょっと休むー、とか、おやつ食べるー、とかまったく自由だ。

 

きょうは娘のアルバイトが休みだったので、ひさしぶりに1000円入れて歌った。

わたしは、歌っては、歌詞に文句をつけ放題。

そこから話が長くなっても、これまた時間を気にしなくていい。

なんて素敵なWiiUカラオケ。