羽生千夜一夜 

羽生さくる 連続ブログエッセイ

なじめない

前々から、スパッツやレギンスへの疑問(なぜタイツではいけないのか)をあちこちで投げかけている。


足首を不粋に横切る裾線。

あれがあるだけで「脚を出していることにならない」という暗黙の了解があるらしいが、脚の線は見えている。

細かろうと太かろうとくっきりだ。


あの裾線があれば、ミニスカートでもショートパンツでも、恥ずかしくない、という押し出しもわたしには理解できない。

脚の透け感をなくしてショート丈をオシャレに見せたいのであれば、タイツのほうがずっとかわいい。


とはいうものの、ときに、生協だからいいかなんて動機でチュニックを購入し、それを着るためにわたしもレギンスを履くことになる。


試しに履いてみるが、やはり不可解。

履いては脱ぎ、また履いては脱ぎ、逡巡する。


きょうはそれでも思いきって履いて出かけてみた。

やはり落ち着かなかった。

ミニワンピースを着ているのか、パンツを履いているのか、自分の内側のイメージが定まらないのだ。


ミニワンピースらしく行動するには短すぎ、パンツらしく行動するにはぴったり細すぎる。

チュニック+スパッツでの行動形式がプログラムにない感じ。

帰ってきたらすごく疲れていた。


わたしはタイツとストッキングのみで、これからも生きていきます。