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羽生千夜一夜 

羽生さくる 連続ブログエッセイ

born to be free

そんなモンブラン王女の娘。

マイペース、という言葉がまるで存在しないくらいにマイペースで成長した。

去年のこと、わたしは彼女に聞いてみた。

 

「自由になりたいと思ったことある?」

 

彼女はちょっと微笑んで見せてから、

 

「人はもともと自由でしょ」

 

と答えた。

 

あ、そうですよねええ、その通りですうう、と下手なインタビュアーのようにうなづくわたし。

とっさにそんなふうに答えられるなんてたいしたものだと、親ばか全開で感心したが、彼女が「もともと自由」でいられるのは、わたしのおかげもあるんだな、と自己評価もした。

 

つまり、押さえつけたことがなかったのだ。

縛ったこともなかった。

そう思うと、安堵した。

 

「わたしはもともと自由」でなかったこともうれしかった。

「人はもともと自由」。

不自由に感じるのは、そこをなにかに遮られたり、覆われたりしているだけ。

自由というものをどこか外に探しにいくのではなくて、かぶさっているものを除ければいいだけ。

 

わたしも娘にならい、そのように生きて、たまにいってみたい。

 

「もともとよ」

 

 

 

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